声や歌について

喉仏の上下と発声の関係性|高音で喉仏を下げろは正しくない?

投稿日:2018年8月30日 更新日:

今回は『喉仏の上下と声の関係』について書いていきたいと思います。

色々な本や、ボイストレーニングの教えで「喉仏は上げてはいけない」という教えがあります。結構様々な場面で言われていることですね。この教えは別に間違っているわけではないのですが、正解とも限らないのですね。先に結論を言ってしますと、個人的には『どっちでも良い』と思っています。

喉仏の上下が何に影響しているかということを理解することが重要ですね。

今回はそんな「喉仏の上下と発声の関係」について書いていきたいと思います。

喉仏の上下は『喉の空間=共鳴の空間=声の深さ』

喉仏の上下は何に作用する?

喉仏の上下は何に影響しているかというと

喉の空間=共鳴の空間=声の深さ

に影響しています。

共鳴の空間や喉の奥の空間に大きな関わりがあり、声の音色に密接な関係があります。

分かりやすくいうと声の細さ・太さにものすごく影響があるということですね。

 

例えば

例えば、喉仏を意図的に下げてみましょう。(喉仏を手で触ることで下がりやすくなります。できない人は喉の奥や下の奥を広げるような、下げるようなイメージを持つとできやすいです。)

音程は楽な音程でもいいので、とりあえず喉仏を下げた状態で声を出してみましょう。

おそらくは、自分の標準の声・普段の声に対して、太い声・深い声になると思います。

これは喉仏が下がることで喉に空間ができるので、太い声や下に響きやすい声になるのです。

 

喉仏を下げると太い声(深い声)になるということがわかります。ミュージカルやオペラではこのような声色をメインに発声しますね。

 

例えば

今度は逆に喉仏を上げてみましょう。

楽な音程のまま意図的にあげるのは少し難しいので手を使いましょう。喉仏を斜め上に押すように手で上げましょう。(無理しないように注意です。痛い人はやめましょう。)

そのまま声を出すと少し高めの声で、潰れたような声や浅い響きの声、明るい響きの声、ヘリウムガスを吸ったような声になるはずです。まぁこれは細い声と言うことができますね。

喉仏が上がると喉に空間ができすに、細い声になるのです。

 

このように、喉仏は声の太さに影響するものであるということです。もちろん喉仏が分かりにくい子供や女性でも基本的には同じです。

 

なぜ「喉仏を下げろ」?

なぜこのような教えがさせるのかというと『喉仏を下げて喉を開かせるため』です。

特に高音域の練習なんかではそう言われることが多いでしょう。

 

高音域で喉仏を下げろと言われる理由

そもそも高音域でうまく発声できない人というのは、声帯の締まりと一緒に喉も締まります。その喉が締まる過程では喉仏は上がる方向へ作用するのですね。力が入り筋が立った喉と一緒に喉仏も上へ上昇します。

つまり、喉仏を下げるという意識の力で喉を開かせようとしているのです。

喉仏の力で喉を開けようという意図ですね。

理屈もしっかりとしていて、言っていること自体何の問題もないように感じますね。そうなのです。言っていること自体は何の問題もないのです。

ただ、それを理解しているかどうかが重要なのです。なんのために喉仏を下げるのか理解してない状態で、言われるがまま、学がままにするのはよくないと言うことですね。

 

理解していないことで起こる問題点

目的を理解していないことで、一つ問題が生じます。

 

問題点

それは「喉仏が上がっているから高音が出せない(喉が締まっている)わけではない」という可能性は十分にあるということです。

つまり、「高音が出せない(喉が締まっている)から喉仏が上がっている」のであって「喉仏が上がるから高音が出せない(喉が締まっている)」ということでないということです。

 

一見同じように思えますが、違いますね。要は喉仏が重要な要因ではない場合があるということです。

「喉が締まっているから喉仏が上がっている」場合、喉仏を下げても喉が締まろうとするのではないしょうか。

もしくは、高音域が苦手な人は下げることもできないのではないしょうか。

 

ココがポイント

つまり喉仏どうこうではなく、単純に声帯のみをコントロールする能力不足により喉が締まり結果として喉仏が上がっている場合があるということです。

なのでここで喉仏を下げようとしても、なかなか下がらないでしょうし、下がっても喉が締まる力と対立して苦しいはずです。

だからこそ、下げれるようになった時は喉が締まらなくなった時だと言えるでしょうが、目的がわかってないと辿り着けないでしょう(高音が苦手な人にとって高音で喉仏を下げることは非常に難しいので、諦めやすい)。

 

要は喉仏を下げようとするのではなく、声帯をコントロールする力を身につけることで喉が締まらなくすることの方が簡単なわかりやすいアプローチのように思えるのです。『喉仏を頑張って下げるという練習法を無理に取る必要はない』ということです。

もちろん、「喉仏を下げろ」が間違いだとは言っていませんよ。たどり着く場所は同じです。アプローチとして喉仏を下げるアプローチを選択する必要はないのですね。人によって合う合わないもあるはずです。

結局高音が出せるようになった時、喉仏を下げることは当然できるでしょうから。

 

喉仏をコントロールするトレーニングは声を出さなくてもできます。声を出さないボイストレーニングについて詳しくはこちらの記事に書いているので、参考にしてみてください。

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