歌声解説 女性シンガー

宇多田ヒカルの歌声や歌い方についての分析

投稿日:2017年11月3日 更新日:

宇多田ヒカルさんと言えば、日本の音楽界で唯一無二の歌姫として活躍されているシンガーですね。

その歌唱力は素晴らしく、海外でも有名です。何と言ってもその楽曲、そして歌声。

 

あのなんとも言えない寂しさを感じる歌声に魅了されている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんな宇多田ヒカルさんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声の音域はやや低め〜普通くらいの音域で、バランスのいい声質

音域

地声=話し声は普通の音域ですね。やや低め〜普通くらいの音域帯の声帯を持っているように思います。

 

声質

声質は息と声帯の鳴りのバランスのいい声質です。

ほんの若干エッジ感もありますが、息もしっかりと流れるバランスのいい声質と言えそうです。

 

共鳴

共鳴は鼻腔にやや丸く響くような感じですね。上に響きやすい喉を持っているように思います。

ミラクルひかるさんがよくする宇多田ヒカルさんの話し方のモノマネは、口をあまり開けずに鼻腔に響かせていますね。

 

歌声は透明感のある綺麗な発声が特徴

地声

低中音域は地声

息の成分が非常に多くかつ息が綺麗に流れる息中心の発声です。もちろん声帯を鳴らすように歌うこともありますが、息系の声中心です。

声帯の鳴りはエッジ感だけを作り、あとは息を流すことに特化した綺麗な歌声です。

 

息の倍音が綺麗に鳴っている声です。

この「息」が宇多田ヒカルさんの歌声の重要な要素です。

 

宇多田ヒカルさんの発声の中心で、地声系の発声は比較的高音域までこの地声を使っています。

 

地声

 

ミドルレンジ

中高音域(≒ミックスボイス

 

ファルセットとの中間色のようなファルセット系のニュアンスのミックスボイスを使います。

ファルセット的なニュアンスもあるが決してファルセットではないそんな中高音発声です。

 

ミドル

「そうじゃなかった ha〜a〜a

 

ファルセット

高音域はファルセット

するりと抜けるような寂しさを感じるファルセットをよく使っています。

 

息の成分が非常に多く澄んだ音色をしているファルセットです。

 

「思ってるんだろ〜

 

宇多田ヒカルさんの歌い方

共鳴や音色

上下の共鳴のコントロールが非常綺麗なのが特徴です。

 

これは鼻腔や軟口蓋などの上方向への共鳴から、咽頭共鳴(下方向への共鳴)まで綺麗にコントロールしています。

基本的には上方向主体ですが、下方向への共鳴も綺麗なのですね。

 

下方向へ綺麗に落としますし、上方向へも綺麗に響かせています。

 

ビブラート

宇多田ヒカルさんの歌声の特徴の一つは「ビブラート」です。

ビブラートが結構細かいというか絶妙な揺れ感です。少し震えているような泣いているような。フレーズの語尾で絶妙に震えるビブラートがより一層の悲しさや寂しさを生み出していますね。

 

このビブラート、音程の揺れと同時に『音量の大小』も揺れるんですね。トレモロのように。

 

トレモロ感のあるビブラート。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

宇多田ヒカルさんの歌声は基本的には息の流れたっぷりな歌声です。

 

ですが、フレーズの最初などでエッジボイスを入れたりするので、歌声に情感を生み出しています。そこまで強いエッジ感ではないのですが、カラッと入れることが重要なのですね。

この基本的には息が流れる発声の中に、エッジ感が混ざることで歌声の表現力を生み出しているように思えます。

 

ところどころカリッとしたエッジボイスが入ります。

 

どういう練習をすれば宇多田ヒカルさんのように歌えるか

宇多田ヒカルさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

その分多くの練習や訓練が必要です。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

 

宇多田ヒカルさんのように歌うポイント

ポイント

息の多い発声を身につける

細かいビブラートを身につける

共鳴のコントロールを身につける

 

この3つが重要ですね。

では練習法を紹介します。

 

息の多い発声を身につけるには

宇多田さんの声はまず『息の流れ』が圧倒的に重要ですね。

とにかく息を綺麗に流すことで透明感を生み出しましょう。

 

息のトレーニング

息の多い発声とは声の中に含まれる息の成分の多い発声です。

 

これは息と声をしっかりと連動させないといけません。

息と声を連動させるには

  1. ドッグブレス

の練習が最適です。

 

『ドッグブレス』で横隔膜の柔軟性を鍛えて息と声を連動させる

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ウィスパーボイス系の発声は息の成分が大きなカギを握っています。

 

ウィスパーボイスの出し方や練習方法について

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細かいビブラートを身につける

宇多田さんは音程の揺れと同時に音量の大小も揺れますかなり扱いの難しいタイプのビブラートだと思います。

下手すると震えている感じだけになってしまいかねませんからそこは注意です。

 

この音程の揺れと音量の揺れが絶妙な寂しさを生み出すのですね。

 

ビブラートの練習

ビブラートの一番の練習方法は真似をするということです。

 

ビブラートは一種のくせみたいなもので、個人個人揺れ幅や揺らし方に個性があります。

なので宇多田ヒカルさんのビブラートの練習は真似をする(なぞる)のが一番なのですね。

 

とはいえビブラートなんてそうそう簡単ではないですね。

ビブラートの原理と練習方法について

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共鳴のコントロールを身につける

宇多田ヒカルさんは共鳴のコントロールにも長けています。

基本的には上よりですが、下方向へも綺麗に落とすので両方コントロールする必要があるでしょう。

 

共鳴のトレーニング

鼻腔や軟口蓋などの上方向への共鳴のトレーニングは「ハミング練習」最適です。

ハミング練習は歌が上手くなるためには必須です。

 

鼻歌・ハミング練習のやり方や効果について【2種類のハミングがある】

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下方向への共鳴(咽頭共鳴)を身につけるトレーニングは「ボイ」トレーニングがオススメです。

 

咽頭共鳴のコツは?深い響きのある声を身につけるトレーニング

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当然のようにその他多くの練習が必要です。頑張りましょう。

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