歌声解説 男性シンガー

井上陽水の歌声や歌い方の分析

投稿日:2017年11月14日 更新日:

井上陽水さんといえば日本の音楽界のが誇る天才の一人とも言えるようなシンガー。

その卓越した技術と作曲能力、何よりその芸術的な歌声と歌唱力で多くの人を魅了しています。

今回はそんな井上陽水さんの歌声について。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声はやや高めの音域で、鼻腔によく響く声質

地声の音域はやや高めの音域ですね。

音域的にやや高めの音域帯の声帯を持っているように感じます。

 

声質は声帯の鳴りと息のバランスのとれた声質です。

特徴的なのは何と言っても鼻腔方向への共鳴の強さですね。

 

声を出せば鼻腔に声が通るというくらい鼻腔への響きが強いです。

これはあくまで予想ですが、骨格的に鼻腔に通りやすい頭蓋骨の作りをしているのでしょう。

 

これだけ鼻腔方向へ声の方向が向いている話し声も珍しいと言っても過言ではないほどに、上方向への響き中心の声です。

多くの人が真似をする理由もわかるほどに特徴的な声ですし、魅力的な声です。

歌声も鼻腔に芸術的に通る声

チェストボイス

低中音域は地声

声質は息が綺麗に流れつつ声帯もバランスよく鳴っている声質です。

 

特徴的な歌声であまり注目されることはないですが、井上陽水さんは息が綺麗に流れる声をコントロールしているので美しく聴こえる気がします。

 

鳴りと息どちらが先行しているかと言われると、息が先行するような声の出し方ですね。

息が口からフワッと漏れるような声の出し方です。

 

マイクに息の音を感じるほどに息が流れているのがわかります。

個人的な印象ですが、声の鳴りの成分は鼻腔方向へ抜けていき、息だけが口から流れ出ているようなそんな印象を感じます。

 

井上陽水さんのメインの声と言える部分ですね。

 

地声

結構高めの音域帯まで地声です。

 

ミドルレンジ

中高音域(≒ミックスボイス

 

強く高音を鳴らすときやファルセットまで抜かないような高音レンジ。

地声域をそのまま綺麗に引き延ばすような発声。それ以降のレンジはファルセットへ移行するスタイル。

 

ミドル

後半部分ちょうど切れてしまっているのですが、「思いませんか」の部分はミドルレンジ。

 

ファルセット

高音域はファルセット(裏声)。

綺麗に抜けるようなファルセットで息の成分が多いファルセットです。

 

高音域を綺麗に抜くときなどに多く使っています。ただでさえ、鼻腔に響きやすい声がより一層上方向へ抜けるようなそんな声です。

 

ファルセット

「氷のせかい〜〜〜

 

歌い方

共鳴や音色

井上陽水さんは話し声から鼻腔共鳴MAXの声の当て方をしています。

というよりは、もはや嫌でもそうなってしまうであろうというような感じですね。

 

骨格などのいろいろな条件が鼻腔共鳴のために最適化されていると言えます。

どうあっても鼻腔に響く声、そんな印象を受けます。

 

歌を歌うために生まれた骨格の作りと呼べるほどの声の共鳴の仕方ですね。

そんな鼻腔への響きやすさは当然ながら歌の中でも存分に活用されています。澄んだ柔らかい丸い音色を作り出しています。声の方向は真上や斜め後ろ方向にガンガン飛んでいるように感じます。

 

ビブラート

ビブラートは綺麗にかかるタイプです。もちろん楽曲やフレーズ次第ではあります。

 

フレージング・歌い回し

  • 滑らかで流れるようなフレージング
  • それでいてアタック(出だし)が軽やかで美しい

というのが特徴でしょう。

基本的なフレージングはどちらかと言えば、滑らかな流れるような歌謡曲調の歌い回しのタイプでしょう。

ただ、流れるようなフレージングでありながらも、アタックが綺麗で軽やかでリズミカルさもあるという印象。

歌における「とめ・はね・はらい」がしっかりと感じられます。


その他シンガーの歌声解説はこちら

歌声解説一覧

-歌声解説 男性シンガー

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2021 All Rights Reserved.