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歌の雑学・研究・考察

ボイトレのルーティーンについて

更新日:

今回は「毎日のボイトレをどんなルーティーンでこなすか?」というテーマです。

 

一概には言えないというのは大前提ですが、ボイトレ教室などでの一般的な30分のボイトレレッスンであれば、

  1. ウォーミングアップ[5〜10分]
  2. 曲を歌う[10~15分] 
  3. 曲の中での課題を克服するためのボイトレ[10~15分]

という流れになることが多いです。

 

1時間であれば、それぞれの時間が伸びるという感じです。もちろん、その時々によって変則的なこともあるでしょうが、大枠で見ればこのような形が基本です。

 

構造自体はとてもシンプルですが、これは『準備運動→実践→課題克服』とトレーニングの流れとしても理にかなっているので、個人で取り組む場合もこの形を基本形にするといいでしょう。

ボイトレのルーティーン

①ウォーミングアップ(スケール+基礎トレ)

歌う前の準備体操、声出しです。

 

あくまでもウォーミングアップではありますが、ついでにスケールに合わせた基礎のトレーニングをやると、声を温めつつトレーニングにもなるので、基礎トレになるものをウォーミングアップに取り入れるのがおすすめです。

 

より具体的にどんな練習をしたらいいのか?という点に関しては、人それぞれ向き不向きの違いがあるので、全ての人に合う正解は存在しません。

結局のところ『自分に合うものを探すこと』が答えになります。

 

あくまでも一例ですが、

をスケール付きでやるなどはよくあるパターンでしょう。

 

困った時は、YOUTUBEなどで自分に合うものを探してみると良いでしょう↓

 

とにかく、スケール練習は、音程やリズムの基礎を身につけたり整えたりするのにも役立つので、ウォーミングアップの中に取り入れると一石二鳥です。

 

②曲を歌う(+録音)

おそらく、歌が上手くなりたい人は日常的にやっていることでしょうから、言われるまでもないかもしれませんが、『曲を歌う』ということは練習のルーティーンの中に必ず取り入れましょう。

 

歌を歌うというのは、目的でもあり、最も大事な練習でもあります。

 

方法は、

  • 曲をなぞる(シンガーの声に合わせて歌う)
  • カラオケで歌う(曲に合わせて、自分の声だけで歌う)
  • 弾き語りで歌う
  • アカペラで歌う

などがありますが、どれを選んでもOKでしょう(*難易度は下にいくにつれて難しい)。

 

とにかく、本番を想定して実際に歌を歌う練習をするということが重要です。

 

この時、

  1. ”今の自分”に歌える音域の曲から極めていく
  2. 自分の歌声を録音(もしくは動画で自撮り)する

という二つは必ず守ることがおすすめです。

 

理由は簡単に言えば、『間違った道に進んでしまうリスクを排除するため』と『自分の歌の課題を正確に把握するため』です。

 

この二つは我慢が必要なこともあるのですが、トータルで考えるとメリットの方が大きいので、やっておきたいところです。

 

この二つのメリットについてはこちらにもまとめています↓

歌唱力向上のための練習の進め方ガイドページ

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③ボイトレ(課題克服)

歌を練習する中で出てきた課題を、ボイトレによって改善します。ボイトレは、部分的に集中して鍛えることで、効率よく鍛えることが目的です。

スポーツで言えば、「歌う」が試合、「ボイトレ」が筋トレのようなイメージですね。

 

部分的に集中することで、効率よく鍛えることがボイトレの主な目的です。

 

歌の中で出てくる課題は人それぞれに違うので、ここで具体的なものを示すことはできませんが、考え方としては、

  1. 苦手な発音、音階、フレーズなどを集中的に何度も練習する
  2. 歌の中で出てきた問題を改善するためのトレーニングを繰り返す

という二つを軸に考えるといいでしょう。

 

「歌」というものは、色々な言葉がついていますし、音程もリズムも色々な動きがあるので、とても複雑なものです。

そういう複雑な要素をバラバラにして、要素ごとに単純な反復練習を繰り返すことで効果的に鍛えることができるのですね。

 

「総合力」と「個別の能力」

先ほども述べましたが、『歌う』というのは「総合力」を鍛えるものであり、『ボイトレ』は「個別の能力」を鍛えるものです。

 

総合的に鍛えつつも課題を明確にし、課題部分を効率よく鍛えていくことで総合力に還元する、というのは理に適った形だと言えるでしょう。

 

しかし、これはボイトレが「総合力」にしっかりと活かされるという前提での理想形です。

 

ボイトレには難しさがあります。課題に対してのアプローチを間違えてしまったり、重要ではない部分に焦点を当ててしまうと、なかなか「総合力」は大きくなりません。

 

「個別の能力」の鍛え方を間違えるくらいなら、ひたすらに歌っている(総合力にだけアプローチする)方が良いということもあるでしょう。

歌声は歌って作る』というやつです。

 

これも、ある意味一つの理想的な形ではあります。

 

実際、「ボイトレらしいボイトレはしたことはないが、ひたすらに歌って上手くなった」と語るシンガーはたくさんいます。

 

つまり、ここで言いたいのは、『歌う→ボイトレで課題を解決』という流れは理想的ではあるが、それだけが選択肢ではないということです。

  1. 『歌う→ボイトレ』・・・課題を効率良く解決していく。
  2. 『ひたすらに歌う』・・・実践の中で課題を克服していく。

どちらもOKということになります。

 

どちらが良い・悪いというのはなく、人それぞれの向き不向きに合わせて選択するのがベストです。

 

まとめ

ボイトレのルーティーンは、

  1. ウォーミングアップ(*スケール付きがおすすめ)
  2. 曲を歌う(*録音する)
  3. 曲の中での課題を克服するためのボイトレ

この流れを基本的な形にするといいでしょう。

 

一回あたりは、30分〜1時間くらいで週に3〜6回くらいのペースで取り組むのがベストだと考えられます。

ボイトレの時間と頻度はどれくらいがいいのか?についての考察

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