声の悩み・歌の悩み

ボイトレしても上達しない原因についての考察

投稿日:2021年3月30日 更新日:

今回は「ボイトレしてもなかなか上手くならない」「成長しない」「上達しない」という原因や理由についての研究考察です。

 

ボイトレで上達しない原因は以下の理由が考えられます。

  1. 声帯の個性・適性・限界を考慮していない
  2. 声帯のバランスを考慮していない
  3. 長期的視点を持てていない
  4. やり方・方法が間違っている
  5. 練習量が足りない

それぞれ掘り下げます。

①声帯の個性・適性・限界を考慮していない

これは『人それぞれ持っている体(声帯)が違うので、鍛えられる範囲や方向性もそれぞれに違いがある』ということを考慮できていない場合になかなか上達できないかもしれないということです。

 

言い換えると、

  • 上達しないのではなく、その方向性へは上達できない可能性がある

ということです。

特に「音域のタイプ」「声質のタイプ」この二つには基本的には逆らえないものと考えておいたほうがいいでしょう。

 

例えば、

  1. 声がすごく高くて、透明感のある声質を持つ人
  2. 声がすごく低くて、しっかりとした鳴りの声質を持つ人

この二人が『声がすごく高くて、透明感のある声質のシンガーの歌声』を目指したとします。

 

この場合、声が高い人は目標にたどり着くのが早いでしょうし、同じレベルまでたどり着ける可能性が高いということになります。

声が低い人はいくら努力してもなかなか目標に近づけないし、最終的に同じレベルまでたどり着くことはできない可能性の方が高いでしょう。

当然、目標を入れ替えた場合は左側の人の方が不利になります。

 

これが人それぞれの『適正』というやつですね。

自分の声帯の個性に従おうとする練習は追い風が吹きますが、逆らおうとする練習は向かい風が吹きます。

逆らう道を行っている人はなかなか上達できない可能性が高まるでしょうし、おそらく目標を達成できないでしょう。

要するにボイトレは歌が上手くなれるものではあるが、自分の理想の歌声になれるものではないという点を考慮しないと上手く上達できない可能性があるということです。

 

もちろん100%そうなるとは限りませんが、こればかりは受け入れるしかないことの方が多いのかもしれません。

 

この自分の声帯の「音域のタイプ」と

『声帯のタイプ』と『魅力的な音域』の関係性について

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声質のタイプ

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をしっかりと考慮するのが大事なポイントだと考えられます。

②声帯のバランスを考慮していない

これは

  • 喉や声帯はバランスよく鍛えることが重要
  • バランスを崩すような偏ったトレーニングは逆効果になることもある

ということが頭に入っていない場合に上達しない可能性があるということです。

 

おそらく多くの場合「ボイトレはやればやるだけ上手くなれるもの」「積み上げた分だけ力がつくもの」と考えてしまうと思います。しかし、これは半分不正解であると考えられます。

 

実際は『やりすぎてマイナスになる』『偏りすぎてマイナスになる』ということもあると考えれられます。

 

例えば、喉や声帯の能力として「能力A」「能力B」「能力C」があるとします。そしてこの3つの総合力で歌声が決まるとします(*あくまで例のお話)。

 

現状3つの能力は

  • 「能力A」60
  • 「能力B」60
  • 「能力C」60

このように60ずつの能力があるとします。総合力180です。

 

ここで能力Aだけをひたすら鍛えるとします。

 

すると、

  • 「能力A」60 → 80
  • 「能力B」60 → 60
  • 「能力C」60 → 60

当然総合力は200になります。

 

ここまでは全然いいですね。

 

ところがこのトレーニングだけをひたすら続けると

  • 「能力A」60 → 90
  • 「能力B」60 → 50
  • 「能力C」60 → 50

他の能力とのバランスが崩れて能力B、Cが衰え始めると考えられます。

能力B、Cが衰える理由は能力Aに偏り過ぎてそれに頼るような発声をするようになったから。

 

これ結局、総合力190になってしまっています。

 

スポーツで言う「ある筋肉を鍛え過ぎた結果体のバランスが崩れた」みたいなものです。偏ったトレーニングが総合的にいい結果を生み出すかというとそうでもないでしょう。

 

つまり、ボイトレも喉や声帯という小さな部分を体のようにバランスよく鍛えることが必要だと考えられます。

これを考慮しないと上手く上達できない可能性があります。

③長期的視点を持てていない

ボイストレーニングは基本的にすぐに効果が出るようなものではないです。

本来成長に時間がかかるものであり、筋トレやストレッチなどと同じように少しづつ変化していくものです。

 

トレーニングのタイプにもよるのですが、半年くらいほとんど成長実感を感じられないトレーニングもあるでしょう。

 

つまり上達していないわけではなく『変化に時間がかかっているだけ』という場合はあるでしょう。

 

そもそも、ボイトレの弱点は

  • 目に見える変化や痛みがわかりにくいので成長実感を感じにくい

という点です。

例えば、

筋トレなら筋肉が疲労し筋肉痛になることで「達成感」が生まれますし、筋肉がついてくると見た目が変わりますから「成長実感」が得られやすいです。

 

ところが、ボイトレは”筋肉痛”のようなものはほぼないですし、見た目が変化することもまずないです。『やった感』が全然ないのですね。

さらに高い負荷をかけたトレーニングの場合、翌日は声が出にくくなるなどのことも起こります。声帯は消耗するものなのでこれは仕方のないことですが、トレーニング後に声が出にくくなったら不安になりますよね。

 

このように短期的に見ると前に進んでいるのか後ろに下がっているのかわかりにくいというのがボイトレです。

なので、ボイトレは少し長い目で成長を考える必要があるでしょう。

④やり方・方法が間違っている

自分に適する方向性でバランスを考慮して、長期的にトレーニングしたにも関わらず上達しない場合は、そのトレーニング自体のやり方や方法を疑うべきでしょう。

 

ボイトレにはたくさんの有名なトレーニングがありますが、

  • そのトレーニングの形やフォームをしっかりと整えることばかりに集中してしまうことで、目的を捉えたトレーニングになっていないということはよく起こります。

要するに『何のためにするのか』をという目的が抜け落ちて、形だけ整えた抜け殻のようなトレーニングになっているということですね。

 

例えば、『リップロール』ではこういうことがよく起こるのでその注意喚起をしている動画はよく見かけます↓

目的を意識しない練習は「STOP!」と言っています。

 

トレーニングは『目的からしっかりと逆算して考えること』が大事で、それが抜け落ちるとうまくいかなくなるかもしれません。

 

また、トレーニングには大枠の”正しい形”というものはありますが、同じ形をすれば全ての人に同じ効果を生み出すわけではありません。

”その形”に合う合わないがあるでしょうから、人によって効果に差が出たりすることもあるでしょう。

もし自分に合わないにであれば、自分に合うように「工夫する・カスタマイズする」、もしくは違うトレーニングを探す方がいい場合もあるでしょう。

⑤練習量が足りない

最後にこれは誰でも思いつくでしょうが、「練習量が足りていない」という可能性があります。

”どれくらいボイトレすればいいのか”というのは『人による』ので一概にこれだと言い切ることはできません。

 

しかし、

  • 1週間に30分、一ヶ月で合計2時間の練習をしている人
  • 毎日30分、一ヶ月で合計15時間の練習をしている人

であれば、後者の方が上達が早くなるのは当然ですね。

まとめ

ボイトレしても上達しない理由は、

  1. 声帯の個性・適性・限界を考慮していない
  2. 声帯のバランスを考慮していない
  3. 長期的視点を持てていない
  4. やり方・方法が間違っている
  5. 練習量が足りない

のどれかに当てはまるのではないでしょうか。

 

逆に言えば、ボイトレでぐんぐん上達する人は

  1. 声帯の個性・適性・限界を考慮して、それを活かすようにトレーニングしている
  2. 声帯のバランスを考慮している
  3. 長期的視点を持っている
  4. やり方・方法が正しい、もしくは自分にあったトレーニングしている
  5. たくさん練習している

という風に考えることもできますね。

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