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歌声解説 男性シンガー

フレディ・マーキュリーの声や歌い方についての分析

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今回はクイーン(Queen)のボーカル、フレディ・マーキュリーの歌声・歌い方についての分析です。

話し声の特徴

地声・話し声の音域は普通〜やや高めくらいの音域

音域的に普通〜やや高めくらいの声帯を持っているという印象です。

 

声質は鳴りにも息にも偏らないバランスのいい声質

息が軽やかに流れ、鳴りのバランスもいい声質と言えるでしょう。

また、映画「ボヘミアンラプソディー」のセリフにもありましたが、歯が大きく口が開きやすいような骨格をしているので声が前に飛びやすく、歌に恵まれたものを持っていたと言えるのかもしれませんね。

持っている声帯

普通〜やや高めの音域・バランスのいい声質

歌声の発声方法

音域

『lowF〜hihiF』驚異の4オクターブ。

低音域でmi2A〜mid2F#、ミドルはmid2F#〜hiB、ファルセットもmid2F#〜hiDくらいの音域が発声的に当たりが良さそう(フレディの声帯で美しく発声しやすい最適解)な音色をしているように感じます(*使っている限界範囲ではない)。

もちろん楽曲によって使い分けは様々です。

 

チェストボイス(地声)

低中音域は地声(チェストボイス)。

フレーズによって息を多く含ませたり、鳴らしたりと表現の幅が広いですが、基本は息が綺麗に流れるような美しい発声がベースですね。

綺麗な息の流れに合わせてそのまま息っぽく歌ったり、少し鳴らして歌ったりという感じでしょう。

 

中高音レンジはガツンと鳴らすので、低域は軽やかに表現しダイナミクスをつけています。

地声

 

ミドルレンジ(地声)

地声の中高音発声。

柔らかい鳴りのミドルから強いミドルまで使いこなすオールラウンドな歌声を持っていますが、特徴的なのは強い鳴りの発声でしょう。

 

息の圧力が非常に強く特有の声帯の鳴りがあります。

  • 特有の唸り感
  • 声帯の軽やかなガラガラ感

と言いますか、これぞフレディの歌声という鳴りの強いロックなパワフルボイスです。

 

この中高音は強い鳴りと声帯のコントロール、そして息の圧力がないとできない声ですが、さらに『仮声帯』の動きも関わっているでしょう。

ミドル

随所にジリジリ・カラカラ・ガラガラしたような特有のがなり声のようなの声帯の鳴りが聴こえますね。

 

ファルセット(裏声)

高音域は裏声(ファルセット)。

非常に美しいファルセットを完璧に使いこなしています。

歌の中では、高音を綺麗に聴かせたいところや抜きのところで使っています。

ファルセット

非常に綺麗で滑らかなファルセットへの切り替えです。

歌い方

共鳴や音色

基本的には鼻腔や口腔など上方向を主体とした音色作りが多いように思います。

声を当てる方向性は前方から斜め上方向くらいの方向性でしょうが、フレーズ次第では下方向へしっかりと当てて深く太い音色を作り出しています。

 

ビブラート

ビブラートは楽曲によってしっかりかけたり、かけなかったりと自在にコントロールしています。

 

フレージング・歌い回し

  • 流れるような曲線的なフレージングからまっすぐロックに歌う直線的フレージングまで多彩
  • アタック(出だし)が美しい

という感じかと。

かなり多くのバリエーションある歌い回しをしているので、これといってくくることはできないですね。

オペラからロックまで対応できるのでかなりの万能性こそフレディと言うべきなのでしょう。

 

フレディの一つの特徴として音のアタックが美しいという面はあると思います。音の出だしがスムーズで素早く軽やかです。どんな歌い回しをするにしても音の出だしの美しさは重要ですからね。

 

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