歌声解説 男性シンガー

サザンオールスターズ 桑田佳祐の声や歌い方の分析

投稿日:2017年11月16日 更新日:

サザンオールスターズ・桑田佳祐さんと言えば、国民的なミュージシャンとして多くの名曲を生み出しています。

なんといっても楽曲の素晴らしさ、唯一無二の歌声は多くの人を魅了しています。

今回はそんなサザンオールスターズのボーカル 桑田佳祐さんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声の音域はやや低めで、しゃがれた声質

地声・話し声の音域はやや低めの音域ですね。

やや低めの音域帯の声帯を持っているように感じます。

 

声質は典型的なしゃがれ声(ハスキーボイス)ですね。

声帯の閉鎖が不完全でガサガサ・カサカサとした倍音(成分)が鳴っている声質です。

ガサついた声帯の鳴りが息の倍音と共に鳴るので、心地よいハスキー感があります。

 

このガラッとした声はウォッカでうがいをしたとか色々な努力をされたというような話がありますね。

ウォッカでうがいをすればあの声になれるのならやってみたいものですが、果たしてどうでしょうか。。。

 

共鳴は咽頭共鳴(下方向への共鳴)寄りな話し声です。

 

 歌声も地声の声質を活かした個性的なしゃがれ声

チェストボイス

低中音域は地声

話し声と同様の声質でしゃがれた声質の歌声です。

声帯のノイジーな鳴りに息も含まれているような声質を使うことが多いですね。ガラガラ・ザラザラ・ジリジリした個性的で心地よい音色です。

 

また、共鳴は咽頭共鳴(下方向への響き)を深めにとることが多いので、太い音色になっています。

口の中の空間も深くとっているのも太さのある音色になるのに一役買っているように感じます。

 

音色の作り方は太い音色の作り方で、声質がしゃがれたハスキー感のある声というのが桑田佳祐さんの特徴ですね。

 

地声

 

ミドルレンジ

中高音域(≒ミックスボイス

声質は低中音域と変わらないのですが、声帯の鳴りがやや強くなることと声の共鳴・倍音が強くなることが特徴ですね。

声帯に強い息の圧力をかけることで強い中高音を生み出し、喉の空間を広く保つことでよく響く声を作っています。

 

マイク越しだとわかりにくかもしれませんが、かなり響く発声です。

地声よりも強い鳴りと共鳴で独特の倍音が鳴っている、そしてそこにザラついた声帯の鳴りもある、桑田佳祐さんだからできるすごい声ですね。

 

ミドル

強い高音部分。

 

ファルセット

高音域はファルセット(裏声)

このファルセットもまた桑田佳祐さんの魅力の一つですね。

ザラついた倍音やハスキー感がほとんどなくなり、綺麗なファルセットを使いこなします。

 

地声域やミドル域とは違い透明系の音色になるのがスパイス的に効いていますね。

切り替えも自由自在に切り替えるのがすごいですね。

ファルセット

「ま〜だ〜」

「hu〜」

 

歌い方

共鳴や音色

上下の共鳴を自在にコントロールしています。

口を縦方向へ開くような上下方向に広がりのある音色の作り方をすることが多いです。

 

”どちらかと言えば”ですが、下方向へしっかり響くタイプでしょう。

 

ビブラート

ビブラートはやや深めにかけるタイプです。

ただフレーズによってしっかりとまっすぐに止めたりと表現力豊かです。

 

フレージング・歌い回し

  • 歌謡曲的であり洋楽的でもある

そんな独特のフレージングですね。

流れるような曲線的なフレージングから歯切れのよう直線的なフレージングまで歌いこなしていますが、どちらかと言えばフレージング自体は曲線的で日本的なタイプだと思います。

 

ここの子音のアタックを強めるような独特の発声・発音が加わることで音の粒が立ち洋楽的な雰囲気が漂うのでしょう。

要は日本語の歌詞でも子音をしっかりと強調することで、英語っぽいニュアンスを作り出しています。

ですが、完全に子音言語化してしまわずに、日本語感も絶妙に出しているバランスを感じます。

 

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