【9/13】まとめページは都合上削除いたします。引き続きカテゴリーページ等でお楽しみください。

声や歌について

歌のピッチを鍛える方法について

投稿日:2018年3月19日 更新日:

今回は音楽におけるピッチの重要性やピッチの分類、ピッチを良くしていく方法を書いていきたいと思います。

ピッチリズムというのは歌にかかわらず音楽に深く関われば関わるほどにどんどんつきまとってくる課題です。逆に音楽にあまり深くない人はそこまで気にしていないポイントでもあるでしょう。僕も昔はそうでした。「ピッチやリズムと言われてもわからんし、気にならん。」と。しかし、音楽に入り込めば入り込むほどに、耳が良くなり気になるようになってくるポイントです。そしてこのポイントこそ、人が自然と上手さを感じるポイントでもあります。

音楽がわからない人でも、「この人なんか上手い」と。わかる人なら当然「いいピッチだ。いいリズム感だ。いいグルーヴだ。」と唸るわけですね。

今回はそんな上手さのポイントの中でも「ピッチ」について書いていきたいと思います。

『ピッチ』とは

ピッチとは単純に音程のことですね。それ以上でもそれ以下でもありません。音程です。

ピッチがいいとはつまり音程が合っているということですね。そう聞くと簡単に思うかもしれませんが、実は最も「奥が深い」のです

音程が奥が深い

ド と ド♯ には半音の差があります。半音というのは人の耳に違う音として明確に聞き取れる音の差です。しかし、その間にも当然音というものはあり、ド でも ド♯ でもない中途半端なピッチが存在するのです。そして人は機械ではないので意外とそういう曖昧な場所の音を出していたりするのです。外してはいないけれど、ぴったりは合っていないという感じですね。音楽ソフトなどで歌を波形にすると、結構わかります。

まぁ人の温かみ・味と言えばもちろんそうですけど、これがずれていなければいないほどに綺麗に聞こえるのは間違いないです。特に音楽はコード(和音)によって構成されています。そこにハマればハマるほどに綺麗なのです。

つまりそういう点でピッチというのは重要なのですね。

人間のピッチは思った以上に合ってない

人間のピッチは思った以上に合ってないということを理解しましょう。プロの人でも生で歌うと意外とズレていたりすることは多いです。これは実際に録音・レコーディングしたりして波形にするとわかるのですが、音の波はこれでもかというくらいに動いていて、ピッチをぴしゃりと合わせるのは本当に難しいものなのです。

何テイクも重ねて、なるべくぴしゃりとしたものを作っていく作業が、レコーディングですね。(もしくはドンピシャになるようなプラグインをかける。かけ具合はそれぞれでしょうが、現代のCDのほとんどにAuto Tune(ピッチ補正)がかかっているのではないでしょうか。)

ギターのチューニングをしたことがある人はわかると思いますが、ほんの少しのズレでも合っている音と合っていない音は音の重なり方が全然違いますね。

歌のピッチは複雑

歌のピッチは非常に複雑なものなのです。音程がものすごく合っているものは心地よく聞こえますし、音程が全然合っていないものは不協和音で心地よくありません

ただ、どこがどう合ってればいいとかどれくらい合ってれば心地いいとかは感覚の世界です。説明できるものではなく、ただ『ドンピシャになるべく近づくことが音楽的にはいい』が、『そこまで合っていなくてもいいと感じるものもある』と言えます。

歌のピッチは大きく分けると4つある

歌のピッチ

出だしピッチ

単純ピッチ

移行ピッチ

語尾ピッチ

と大きく分けると4つあると個人的には考えています。(名称は勝手にわかりやすくつけました。世間では通用しませんので、気をつけてください。)

出だしピッチ

その音の一番最初の音程です。声の出発時点の音程です。

例えば

「ド」の音で「あー」と一秒間声に出したとします。この一秒をもっと細かく瞬間の世界にしていった一番最初の音程、つまり出だしの音程ですね。

楽器の場合は「ド」の鍵盤を押した場合、最初から最後まで「ド」なのですが、人の声の出だしはぶれていることの方が多いです。なぜなら絶対音感でもない限りは、音を周りの音と相対的に合わせていこうとするからです。

しゃくりはこの出だしで低い音程から入ることでニュアンスを生み出すテクニックです。

この出だしをドンピシャで合わせるのが人間にとって一番難しいかもしれません。難しいがゆえにここがドンピシャで合うと本当に上手く聞こえます

出だしピッチを鍛えるトレーニング

この出だしピッチが鍛えやすいトレーニングは「ク」トレーニングドッグブレスです。

単純ピッチ

これはその音の根幹です。まぁ出だしでもなければ、最後でもない音の真ん中。人が単純にその音程と認識する部分です。普通の世に言うピッチと言うものと考えましょう。とりあえずここは合っている方がいいです。その音の芯となる音程の部分です。

語尾ピッチ

その名の通り語尾のピッチですね。この語尾のピッチは主にニュアンスを作ります。

普通はそのままの音程で語尾まで終わるというのが、美しい基本形でしょう。

ただ語尾のピッチを動かすことはニュアンス感を作ります。語尾を上げても下げても、話しているような語り調のニュアンスを歌に作ることが多いですね。

上げると少し疑問感が出たり、下げると失速感が出たり。(もちろんフレーズや言葉のニュアンスもあるが)

あえて語尾の音程を上下に外すようなテクニックなどで重要な部分です。歌の表現を豊かにする部分です。

動かせばいいというものでもないですし、動かさなければいいというものでもない部分ですね。

移行ピッチ

歌の場合(人の声)はピッチからピッチへ、音から音へと移行するときに楽器や機械のように綺麗に動きません。

ド→レとピアノで弾くと、直線的に階段的に音程は切り替わるのですが、声の場合だとそうはいきません。ドとレの間を直線的に移行することはできないのです。

もちろん直線に近づけることはできるのですが、厳密には無理ですね。ロボットの真似をすると直線的な感じになりますが、それでも人間の声であればその刹那の瞬間にいろいろな音程を含ませてしまうのです。ここが人間の味ですね。

ここは一般的にはほとんど気にならない部分かもしれません。切り替える瞬間の部分ですから。ですが、ニュアンスを作っている部分ではありますし、その人の歌の個性を作る部分とも言えます。何よりこの部分が綺麗に切り替えられていると非常に綺麗に上手く聴こえます。

ピッチを良くする方法

楽器の音を使って練習する

声・歌のピッチを良くする方法。これは実は非常にシンプルです。

ピッチを良くする方法

ピアノ(楽器)の音を使って発声練習をする

これが一番簡単で効果的だと言えるでしょう。ボイストレーニングが基本的にピアノを使うのもピッチ感を鍛える理由が大きく含まれていると考えられます。

ピアノ(楽器)を使う練習方法

練習方法はピアノの音階に合わせて声を出すだけです。

例えば基本的なものですが、

  • ドレミファソファミレド
  • ドミレファミソファレド

などあげていくと無限のパターンがあります。

トレーニング音源に困っている人は当サイトのトレーニング用音源ページを利用してください。

なぜ楽器の音を使うことがいいのか?

なぜ楽器を使うといいのか?

楽器の音を使うことでその明確な音階へ誘導してくれる

声を合わせていくうちに楽器のような音階変化(正確な)が癖づいてくる

楽器はピッチが正確なのでズレがない

という理由ですね。

これは本当に不思議なのですが、楽器に声を合わせていくと楽器なしでもピッチがどんどん良くなっていきます人間の順応性というのはすごいですね。もちろん楽器ほどの正確な音階を身につけるのは非常に難しいですが、そこへ近づくという道が重要なのです。

また、コード感が身につくというのも楽器がいい理由の重要な部分なのですが、これに関しては楽器を弾ける・楽器の弾き語りを練習することことが大事になってきますので少しだけ話が変わりますね。このような「楽器を始める・コード感」の話については別記事にて詳しくまとめています。ピッチと大きく関わりのある話なので興味のある方はぜひ読んでみてください。

楽器が弾けると歌が上手い?|歌が上手くなりたい人が始めるべき楽器

今回は楽器と歌の上手さの関係性・歌が上手くなりたい人が始めるべき楽器について書いていきたいと思います。 やはり歌が上手い人というのは楽器が弾ける人がほとんどですね。となると、当然「楽器が弾けるようにな ...

続きを見る

ピアノじゃなくてもいいのか

ピアノでなく、何かの楽器(例えばギター)の音でも代役はできるのですが、一番はピアノがいいです。

ピアノがいい理由

ピッチが正確でズレることがない(調律が必要なものを除く)

音階の上下を視覚的に捉えることができる(自分で弾く場合)

音と声を一緒に鳴らした時、その音程のずれがわかりやすい

音が声を出しながらでも聞き取りやすい

手に入れやすい音・身近な音

という理由でピアノがオールラウンドにいいでしょう。自分で弾きながらトレーニングする場合は、ピアノの形態ならキーボードでもiPadでもなんならスマホでもいいでしょう。

自分で弾きたくない人は練習用スケール音源などを使ってトレーニングするといいでしょう。実は音だけで考えれば、ピアノよりも発声練習に向いている音があるのではないかと考えています。例えば、ホーン系の音(サックスやトロンボーン)などです。倍音が聞き取りやすく声を出しながらでも音階がしっかりと耳に入ってくるのですね。しかし、これは自分で弾きながらするのは不可能ですし、そもそも身近にはない音です。

チューナーを使った練習方法

チューナーを使ってピッチのトレーニングをすることもできます。特に自分のピッチがどれほど正確でないかを知るにはもってこいのものです。最初の方はチューナーが壊れているんじゃないかと思うほどです。慣れてくると一つの音を正確に近い音で鳴らせるようになってくるかもしれません。

歌というよりは単音での練習になるので、楽器を使った音階的なトレーニングに比べると少し視野の狭いトレーニングですが、ピッチへの意識は間違いなく向上します。

ピッチ練習に終わりはない

人間は機械ではないので、ピッチ練習に終わりはありません。どれだけ練習しても機械や楽器にはなれませんからね。

機械や楽器は単純ピッチしかありませんからね。(厳密には楽器は単純ピッチだけではないのですが、ここでは人間と差別化して考える)ただ、機械や楽器のような正確性に近づいたピッチは、美しい音色を奏でるので、いかにそこへ近づくかというのがピッチ練習の本質でしょう。

ピッチ練習というものは今日の練習が明日の結果に繋がりません

もちろん、フレーズごとの猛練習でそうなる場合もあるでしょうが、あくまで全体的な能力の向上という点では長い目で練習しなければいけません。これが一番大変なのですね。毎日少しづつの練習が1ヶ月後に「あれ?なんか良くなったなぁ」と言えるか言えないかの練習ですね。それを積み重ねることで、良くなっていくのです。

歌が上手くなる方法は『声帯コントロール』と『音楽的感覚』の2点を鍛えること

今回は「歌が上手くなる方法」について徹底考察していきたいと思います。歌というものは誰もが身近に聞いたり歌ったりすることができるものですね。 そんな身近なものだからこそ歌が上手くなりたいと思ったことがあ ...

続きを見る

オススメ記事

1

今回はボイストレーニングの効果を高めるグッズや声を鍛えるのに欠かせないグッズについて書いていきたいと思います。グッズがなくてもボイストレーニングはできるのですが、あれば便利です。 グッズを使うメリット ...

2

今回はボイストレーニングにオススメの本について書いていきたいと思います。ボイストレーニングというものは、なかなか独学でやっていくというのは難しいですよね。「何からやればいいのか、何が正しいのか、何が一 ...

3

今回は「声の音域を広げる方法」について書いていきたいと思います。歌において音域を広げるということは大きな課題の一つですね。おそらく多くの人が音域を広げたいと思ったことはあるでしょう。 それくらい歌にお ...

4

今回は「歌が上手くなる方法」について徹底考察していきたいと思います。歌というものは誰もが身近に聞いたり歌ったりすることができるものですね。 そんな身近なものだからこそ歌が上手くなりたいと思ったことがあ ...

5

今回はミックスボイス(ミドルボイス)について書いていきたいと思います。『ミックスボイス』というものについて疑問を持っている人は多いと思います。そもそもなんなの?何がミックスボイスなの?自分の声はどうな ...

-声や歌について

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2019 All Rights Reserved.