今回はオアシス(Oasis)のボーカル リアム・ギャラガーさんの歌声・歌い方についての分析です。
話し声の特徴
話し声の音域は普通くらいの音域。
長く活躍しているので年代によって若干の変化がありますが、相対的に「普通」くらいの声帯を持っているという印象です。
話し声の声質は『鳴りやすい』タイプの声質。
声帯がくっきりと鳴りやすいタイプで、ジリジリ・ビリビリとした鳴りの成分がしっかりと含まれる声質を持っていると言えるでしょう。
持っている声帯
普通の音域・鳴りやすい声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
声帯がしっかりと鳴る鳴り系の声質をメインに使っています。
鳴り系とは言っても、声帯の鳴りの上で息を綺麗に流しているような柔らかい鳴りの声質です。なのでエッジ感は少ないですね。
ミドルレンジ(地声)
地声の中高音発声。
柔らかくもしっかりとした鳴りの発声をそのまま強めたような発声で、ジリジリ・チリチリとした芯のある鳴りがあります。フレーズによってはガツンとロックにやや「がなる」ように鳴らしたりもしていますね。
こちらもフレーズによるのですが、共鳴は比較的フラットです。上下に偏りなく歌うことで素朴な印象を生み出しているように感じます。
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
使用頻度はあまり多くないのですが、時々するりと抜けるようなファルセットを使っています。
歌い方
共鳴や音色
先ほども書いたのですが、比較的フラットな共鳴や声の当て方をすることで「歌い過ぎていない素朴な印象」「ロックな印象」を作り出しているように感じます。
もちろん共鳴はしているのですが、意識的な共鳴よりも話しているような自然なニュアンスのまま歌うことで、素朴な印象を生み出しています。
ビブラート
ビブラートはほとんどかけることなく、まっすぐに歌うロックスタイルです。
フレージング・歌い回し
- シンプルかつ素朴な歌い回し
というタイプでしょう。
ロックバンドらしいシンプルでまっすぐな歌い回しが特徴と言えるでしょう。
こういう一見シンプルかつ素朴な歌い方も突き詰めると簡単なようで逆に難しかったりするのですよね。
オアシスに影響されているバンドは日本にも溢れかえっているのではないでしょうか。それくらい誰からも愛される歌い方ですね。