歌声解説 男性シンガー

GLAY TERUの歌い方・歌唱力【歌声解説】

投稿日:2017年11月12日 更新日:

今回は日本を代表するロックバンドGLAYのボーカルTERUさんについて書いていきたいと思います。

TERUさんといえばロックからバラードまで幅広く歌い上げるシンガーであり、あの高音域は普通の男性が歌うのはなかなか大変ですね。魅了されている方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなすごい歌唱力を持ったTERUさんについて書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声の音域は普通〜やや高めの音域で、ハスキーな性質

地声の音域は普通〜やや高めの音域ですね。音域的に若干ですが高めの声帯を持っているように感じます。

声質はハスキーな声質ですね。サラサラ・ザラザラとした倍音が鳴っているハスキー系の声です。声帯が綺麗に閉鎖せずに特殊な鳴り方をしているのですね。かなり特殊な声帯を持っていると言えるでしょう。

共鳴は咽頭共鳴(下方向への響き)主体の話し方ですね。なので、話し声は低めに聴こえることもありますが音域的にはそうでもないです。

歌声はハスキー系の特殊な声帯を生かした歌声

歌声は主に3種類の歌声を使っています。

地声・ミックスボイス・ファルセットの3種類の歌声ですね。ただ、地声からミックスボイスに関しては声帯が特殊なのもあるでしょうが、境目が全く感じられないですね。全てがミックスボイスとも言えそうですし、全てが地声系の発声とも言えそうな特殊な声帯が生み出す一本化された声ですね。正直声区がわかりにくい特殊な声帯を持っていると感じています。

低中音域は息が流れやすい発声で歌うことが多いですね。息の成分が多いというよりは、声帯の締まり(閉鎖)が不完全で息が漏れているような特殊な鳴り方ですね。息を多く含ませるようなニュアンスとは逆に声帯を鳴らそうとしているようなニュアンスがあるのですが、特殊な声帯なので声帯は鳴らずにハスキーな性質により息が流れるそんな感じですね。非常に表現が難しい特殊な鳴り方の声である、ということですね。共鳴は喉の奥にしっかりと空間があり、共鳴していますね。鼻腔や軟口蓋中心の上方向のニュアンスが強いですね。

高音域もほとんど声質は変化しません。なので声区の判別が難しいのですね。ただ、低音域帯に比べて声帯の閉鎖が強く働いているのは感じられますね。ただ、いくら閉鎖させようと特殊なハスキー感のある鳴りを生み出しています。

亀田音楽学校で声区に違いを実践されていましたが、正直地声とミックスボイスは大差ない感じでしたね。笑

高音域はファルセットを使うこともあります。ファルセットもハスキー感のあるファルセットで息の成分が多いファルセットです。ファルセットへの移行感が少ないのもTERUさんの声の特徴です。声区の切り替えが滑らかな人でも声帯の使い方が移行する感じ(ニュアンス・声帯の動き)が出るのですが、 TERUさんはそれがかなり少ないですね。これも特殊な声帯だからかもしれません。

実際の歌声で確認

声の種類

地声:黒字

ミックスボイス:黄色マーカー

ファルセット:赤字

「Winter, again」で地声とミックスボイスを確認

フレーズ

深い手に引かれて 幼い日の帰り道 凛と鳴る雪路を急ぐ 街灯の下ひらひらと 凍える頬に舞い散る雪 目を閉じれば昔のまま 厳しくも日々強く生きてるものよ

地声とミックスボイスと分類していいかわかりにくい声質なのですが、あえてここではそうしておきましょう。低音域はさらりとしたい気の成分を多く含んだ発声ですね。黄色マーカーの部分で、声帯の閉鎖が強まり鳴りが強く鳴ることがわかります。

「Way of Difference」でファルセットを確認

フレーズ

逢いくて逢えくて 長すぎる夜に光を探しては一人たたずんでいる 誰とり優さと強さがなければ生きてはいけないと教えてくれたのは去り行くあなたでした

最初方のフレーズはファルセット的なニュアンスなのですが、中盤はファルセットまでいかないギリギリの音色を作っているように感じます。 声区の判別がほとんどできない特殊な声帯であると感じます。

どういう練習をすればTERUさんのように歌えるか

TERUさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

TERUさんのように歌うポイントは

  • 強い高音域ミックスボイスを身につける

この2つが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

「ヤイ」「ネイ」トレーニングで強い鳴りのミックスボイスを身につける

TERUさんのようなパワフルな高音域を身につけるには「ネイ」「ヤイ」トレーニングが最適です。声帯をしっかりと閉鎖させてそこに息の圧力をかけて強く鳴らすようなミックスボイスです。このトレーニングは声帯を閉鎖させる強い発声で余計な力を抜くトレーニングになります。

「ネイ」「ヤイ」トレーニングについて詳しくはこちら

【「ネイ」「ヤイ」トレーニング】のやり方・効果・練習方法について

 

TERUさんのように喉がしっかりと開いた状態での強いミックスボイスのトレーニングには「グッグトレーニング」もいいですね。高音域を脱力しながら開くような太い発声のトレーニングになります。

グッグトレーニングについて詳しくはこちら

【グッグトレーニング】のやり方・効果・練習方法について

「ハスキーな声質」は作れない

ハスキーな声質でない人がハスキーボイスになるのはとても難しいことです。声帯が細かい部分で綺麗に閉鎖せずに息っぽい鳴りになってしまったりするのですね。TERUさんの声も非常に特殊でなかなか同じような声の人もいないだろうと思えるほどの声質です。

ハスキーボイスについて詳しくはこちら

ハスキーボイスについての考察|ハスキーボイスになる方法はある?

まとめ


TERUさんの声は地声要素が強くもともとの声質で決まってしまうような歌声なので、真似するのはなかなか難しいですね。一旦ハスキーな声質の部分は置いて、まずは高音域までミックスボイスを身につけることを練習していきましょう。

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