歌声解説 女性洋楽

マライアキャリーの歌声や歌い方についての分析

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今回は”7オクターブの歌姫”マライア・キャリーの歌声について書いていきたいと思います。

マライア・キャリーと言えば、世界中で知らない人はいないほどの世界的なスターですよね。7オクターブというのは売り出し時のキャッチコピーみたいなもので実際の音域は5オクターブ半くらいと言われていますが、それでもとんでもない音域の広さに変わりはありません。その音域を自在に使いこなしてしまう歌唱力は圧巻です。

あの歌声に魅了されている方も多いのではないでしょうか。

どういう声質・声の出し方か

地声・話し声はやや低めの音域で、英語圏特有のエッジボイスが効いた声

地声や話し声の音域はやや低めの音域ですね。

やや低めでかつ若干太めの声帯を持っているように思います。

 

声質は英語圏ではありがちなのですが、エッジボイスが効いた声帯の鳴りの強い声ですね。

声帯をしっかりと鳴らすような声質、つまり声帯の鳴りが強い声質です。

やはりこういう言語特性的な声帯の使い方で、言語による歌唱力の差は出てくるような気がします。

 

歌声は低音域から超高音域まで歌いこなす圧倒的発声

チェストボイス

低中音域は地声

綺麗な息が流れる息主体の発声をすることが多いです。

 

息の倍音成分が非常に多く「スーーー」とした倍音がしっかりと鳴っています。

ハスキーボイスに近いレベルの倍音成分を含んでおり、この倍音がマライアキャリーの魅力の一つですね。

 

息の流れをたっぷり含んだ倍音たっぷりの地声域です。

女性の中ではかなりの低音域まで出すことができるのも特徴です。

地声

前半部分息系の地声。後半部分ミドル主体。

 

ミドルレンジ

中高音域(≒ミックスボイス

 

声帯をコントロールして強い鳴りを生み出す中高域です。

声帯に強い息の圧力をかけて生み出す迫力のあるベルティング系の発声です。

 

喉全体は開放的に鳴らすことで広がりのある強い高音域を実現させています。

圧倒的クオリティーのミドルで、主に強い高音域に使います。地声域との違いは明確です。

聞けばわかるのですが、倍音が息系の倍音から一気に鳴りの倍音へと変化します(コンプの影響もあり、当然と言えば当然ですが、その落差はすごい)。

 

ミドル

わかりやすいのは冒頭の強い「フォエバーー」の部分です。

 

ファルセット

高音域はファルセット(裏声)

綺麗な息の倍音成分を多く含むファルセットを使いこなしています。

 

特徴的なのはファルセットを使える音域が低音域にも高音域にも広いことです。

低音域であえてファルセットを使うような表現が歌の中でどれだけ入れていることか。随所にファルセットをちりばめています。

 

これだけ綺麗な鳴りのファルセットを自在にコントロールできたら楽しいでしょうね。

 

ファルセット

美しいファルセットを自在に使いこなしています。

ピッチ感も非常に細かいですね。このような細かい音程変化はメリスマ(こぶしの一種)と呼ばれたりします。

 

ホイッスルボイス

さらに高音域はホイッスルボイス

これを歌の中で使える表現として昇華させた人物とも言えるのではないでしょうか。

それくらい完成度の高いホイッスルボイスを使いこなしています。

 

ファルセットの声帯の使い方で声帯を超伸展させる(すごく引き伸ばす)発声法だと考えられます。

真のホイッスルボイスは綺麗な息の倍音が乗るのですね。

 

ホイッスルボイス

初めて聞いた時の衝撃は忘れません。

 

どういう歌い方か

共鳴や音色

低音域は咽頭共鳴をしっかりと保ち、高音域は上方向(鼻腔や軟口蓋)へと綺麗に響かせています。

 

共鳴の上下のコントロールが非常に美しいですね。

マライアの特徴としては女性の中ではかなり低い音域まで出せてなおかつ綺麗に響かせることができるということですね(もともと持っている声帯が低めなのもあるでしょう)。

 

低音から高音まで死角がない。

 

ビブラート

綺麗なビブラートを自在にコントロールしています。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

大きな癖はないのですが、圧倒的オールラウンダーですね。

世界中のシンガーからお手本とされるような歌い方です。

 

圧倒的ピッチ感とリズム感もマライアさんの歌唱力を支えている基盤です。

 

どういう練習をすればマライアキャリーのように歌えるか

マライアキャリーさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

その分多くの練習や訓練が必要です。

ましてや、あのレベルは一生かかっても難しいかもしれません。しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

 

マライアキャリーさんのように歌うポイント

ポイント

息の多い発声を身につける

ミックスボイスを身につける

ファルセットを鍛える

 

これが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

 

息の多い発声を身につけるには

息の多い発声を身につけるにはドッグブレスが最適です。

このトレーニングは声と息をしっかりと連動させて、自然と息を吐ける発声法にしていく練習です。

 

横隔膜に負荷も与えられるいい練習です。

こういう練習で息の上に声を乗せるような発声法の地声域を身につけましょう。

 

マライアさんはかなりの息の倍音が乗っているので相当の練習が必要ですね。

 

中高音域を鍛える

マライアさんのような強くバランスのいいミドルの練習は創造の世界です。

 

偏ったミドルならばあの練習メインでという感じで練習を固定できるのですが、バランスのいいミドルは練習を複合的に実施して自分で自分の声を調整していくことがベストです。

 

音域を広げるトレーニングは筋トレのようにコツコツしたものです。急には出るようにはならないですから、焦らず練習しましょう。

ファルセットを鍛える

ファルセットを自在にコントロールできるくらいに鍛えることが重要です。

 

特に低音域でも使ったりするので、そこまでのコントロールは非常に難しいですね。

ファルセットのトレーニング地声と裏声の交互発声のトレーニングなどのトレーニングがオススメです。

 

ファルセットをものすごく鍛えていけばその先にホイッスルボイスが見つかるかもしれません。

 

ただ、ホイッスルボイスはあくまでスパイスだと思います。

仮に完璧に身につけたとして、歌の中で使えるなら1割くらいでしょう。

その1割のために膨大な練習時間を費やすのはどうなのか。。。。まぁ個人次第。

 

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