AAAの西島隆弘さんの歌声・歌い方についての分析です。
話し声の特徴
話し声の音域は高めの音域。
音域的に「高め」くらいの声帯を持っているように感じます。
声質は「鳴りやすい」タイプ寄りのバランスの良い声質と言えるでしょう。
声帯の特性としては声帯がジリジリとしっかりと鳴るタイプだと考えられますが、綺麗に息も流れやすく軽やかなバランスの良さを感じます。
共鳴は、鼻腔方向(上方向)へ響きやすい印象を受けます。
持っている声帯
高めの音域・バランスのいい声質
歌声の特徴【発声方法】
チェストボイス(地声)低中音域は地声(チェストボイス)。
息の流れと声帯の鳴りのバランスのとれた軽やかな発声主体。話し声にそのまま息をしっかりと流したようなニュアンスの発声で歌うことが多いですね。
ミドルレンジ(地声)
地声の中高音発声。
かなり高い音域まで歌えるのが西島さんの魅力の一つでしょう。息の圧力が強まると共に、声帯の鳴りがやや強まり、くっきりとしたバランスのいい中高音発声です。
0:22〜から中高音中心の発声↓
基本的には、高音をガツンと強く鳴らすタイプというよりは、ある一定の音域まできたら綺麗にファルセットへ移行するような歌唱スタイルという感じでしょう。
ファルセット(裏声)
高音域は裏声(ファルセット)。
非常に綺麗なファルセットを自在に使いこなすのも西島さんの特徴ですね。切り替えも非常に美しい。
歌い方
共鳴や音色
鼻腔や口腔などの上方向主体の共鳴です。声を当てる方向性は斜め前上方向中心でしょう。
下方向へはあまり響かせず、明るい高音系の爽やかな音色を作ることが多いですね。
ビブラート
ビブラートはしっかりかけるタイプではないですが、フレーズ次第で自然に綺麗にかけています。
フレージング・歌い回し
- 軽やかなアタック(出だし)
- 発音の綺麗さ
が特徴的だと思います。アタックがとても綺麗で、リズミカルで歯切れの良いサウンドを作り上げていますね。
また、言葉の発音や滑舌がよく(舌の回転力がに優れている)、明瞭に言葉一つ一つを綺麗に発音しています。このフレージングの歯切れの良さが軽快な歌声を生み出している大きな要因でしょう。
また、シンプルですが「ピッチ感」や「リズム感」が非常にいいという面は西島さんの歌唱力のベースとも言えるような大事なポイントでしょう。
西島隆弘さんの歌声に近づくためには
西島隆弘さんのように歌うポイントは
ポイント
軽やかなバランスのいい発声を身につける
綺麗なファルセットを身につける
軽やかなバランスのいい発声を身につけるには
西島さんのような軽やかでバランスのいい発声は、息の流れと声帯の鳴りのバランスが重要です。
とは言え、『バランス』というのは持っている声帯によって異なるので、自分の声帯・持っている声質と対話しながら練習していくことが重要です。
西島さんは、息の流れも非常に美しく声帯の鳴りもバランスがいいのですが、やはり『息』が歌声のポイントを握っています。
息と声の連動がしっかりとしており、それが美しい発声を生み出していると言えるでしょう。
息と声をしっかりと連動させるには
がオススメです。
息系のトレーニングで息の上に声を乗せられるようになったら、その発声を体に馴染むまで使うことが重要です。
リップロールのトレーニングは息と鳴りのバランスを整えるトレーニングにもなるので、バランスを整えるために最適です。
綺麗なファルセットを身につける
西島さんは綺麗なファルセットを自由自在に使いこなしますし、楽曲の中での使用頻度も多いので必須のテクニックでしょう。
ファルセットのトレーニング
綺麗なファルセットを身につける方法は意外と単純で「ファルセットをたくさん使う」ことです。
がオススメです。
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