歌声解説 女性シンガー

アリアナ・グランデの声・歌い方・歌唱力についての研究

投稿日:2018年1月7日 更新日:

今回はアリアナ・グランデさんの歌声・歌い方・歌唱力についての研究分析です。

声質・発声方法について

話し声・持っている声帯の特徴

地声・話し声の音域はは高めの音域

声帯の音域のタイプはソプラノ(女・高音)くらいだと考えられます(*ちなみに、文化的に英語圏の女性は日本の女性とは違い低く話そうとします)。

 

声質は息が綺麗に流れるバランスのいい声質です。

声帯もバランスよく鳴りますが、特徴的なのは息の流れが非常に綺麗なことでしょう。分類が難しいですが、「息っぽい」声質寄りとも言えるのかもしれません。

もちろん声帯はバランスよく、エッジボイスっぽく「カリッ」と鳴ります。このエッジボイスっぽさは英語圏の声帯の使い方ですね。

 

共鳴は鼻腔方向(上方向)へ響きやすそうな骨格・喉の作りという印象を受けます。

歌声の特徴

チェストボイス(地声)

低中音域

息が綺麗に流れる澄んだ音色の発声を使うことが多いですね。

 

声帯の鳴りは楽曲によって鳴らしたり(エッジ感を出す)、鳴らさなかったりですが、どちらにしても息が綺麗に乗った発声で、この息の流れが倍音を生み歌声の美しさを生み出しています。

 

地声

鳴り系の地声域↓

息系の地声域↓

 

ミドルレンジ(地声)

中高音域(≒ミドルボイス・ミックスボイス)

地声の発声の延長線上で声帯に強い息の圧力をかけて強い中高音発声を出しています。

 

鳴りが強く強烈な倍音を鳴らしているミドル域ですが、そこに息が綺麗に流れているのが心地よさも生み出しています。

 

中高音

強い高音域を生み出します↓

後半部分↓

 

ファルセット(裏声)

高音域

息の成分が多い綺麗なファルセット(裏声)です。

完成されたファルセットで、おそらくかなり広い範囲の音域(上にも下にも)ファルセットで歌えるでしょうから、低音域から高音域まで自在に使っています。

 

特に低音域帯でファルセットを使うような歌い方は日本人シンガーはあまりしないような発声です。

 

ファルセット

強い声からするりと抜きます。美しい↓

低音域のファルセット。編曲の具合で音色そのものがわかりにくいですが、中盤くらい↓

 

ホイッスル

さらに上の音域帯でホイッスルボイスを使っています。

使っていますとは言っても、実は楽曲の中ではほぼ使っていませんね。

一度マライアのカバーをした時に話題になったのでしょう。

ポップスにおいて、ホイッスルボイスは「すごい」とは思われても必要性は微々たるものですからね。

 

ホイッスルボイス

1:25〜くらい。

 

歌い方

共鳴や音色

基本的に鼻腔や軟口蓋などの上方向主体の共鳴です。

声を当てる方向性は斜め前上方向中心でしょう。

 

あまり下方向へ当てないのもアリアナさんの特徴。

 

ビブラート

ビブラートはフレーズ次第という感じですね。

EDM系の楽曲ではかけないようなフレーズも多いですが、時にがっつりかけたりと自在にコントロールしているように思います。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

特に大きな癖はないですが、オールラウンドにバランスのいい歌い方です。

  • 低音域〜高音域まで
  • ウィスパーボイスからパワフルボイスまで

圧倒的クオリティの発声を使いこなしています。

 

ピッチ感やリズム感も非常に良く素晴らしい歌唱力を持っています。

特にピッチはメリスマと呼ばれるような細かいピッチ変動を自在に使いこなします。

 

抜群のピッチ感と細かいピッチ変動。

 

どういう練習をすればアリアナ・グランデさんのように歌えるか

これがわかれば誰も苦労しないですね。

世の中はアリアナグランデだらけです。

しかしポイントは抑えることができますし、そこを練習していくことが近づくための道になりますよね。

 

アリアナ・グランデさんのように歌うポイント

ポイント

高音発声を身につける

低中音域の息のある発声を身につける

 

ひとまずこの二つをしっかり鍛えて歌える「声」を作っていくことが重要でしょう。

では練習方法を紹介します。

 

高音発声を身につける

まず、アリアナさんと言えば高音域まで伸びやかに歌うことでしょう。

なので、まずは中高音発声を鍛える必要があります。

 

練習方法

 

それぞれのトレーニングで鍛えられる分野が違いますので、複合的に練習してアリアナ・グランデさんのような声が出せるように練習しましょう。

地声のように聴こえる強い高音域の発声をベルティング発声と言ったりもします。

 

様々な練習がありますが、自分の持っている声帯と向き合いながらの練習も重要でしょう。

人によって向き不向きは必ずありますから。

 

全てのトレーニングに言えることなのですが、無理せずに高音を広げていくことです。

力みすぎるような場合は一旦ストップしましょう。

 

息のある声で倍音を身につける

個人的には実はこちらの方が大事ではないかと思っているのですが、

  • アリアナさんの声の倍音成分の鍵である『綺麗な息の流れ』

です。

 

アリアナさんは息の流れが圧倒的に美しく、声が楽器のような音色を奏でます。

 

息のトレーニング

  • ドッグブレス:主に横隔膜を鍛える練習。声と息を連動させる癖などもつきやすい。声の中に「息」をしっかりと乗せる練習には最適。
  • 「ヒ」トレーニング :軟口蓋に声を当てる練習。上方向に声の通り道ができて息が流れる発声がしやすい練習法です。

これらがおすすめです。

 

まずは息の上に声を乗せるような発声を鍛えましょう。

ため息に声を乗せるような練習もいいと思います。

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