ボイストレーニング 声や歌について

声が通る人・通らない人の特徴|改善やトレーニング方法

投稿日:2018年5月23日 更新日:

今回は『声の通りについて』書いていきたいと思います。通る声・通らない声というのはある程度の特徴があります。

声が通る人はあまり悩むことものないのでしょうが、声が通らない人にとっては「声の通り」は大きな悩みですよね。通らない声というのは、日常においても歌においてもいいことはほとんどありません。何かメリットありますか? あんまり思いつかないですね。逆に通らない人はデメリットだらけで苦しいですね。人混みで話すだけでも疲れますし、名前を呼んでも気づかれないですし、注文は訊き返されます。

それくらい声は通る方が断然いいのですね。そして声が通るようになりたいとトレーニングしている方人も多いはずです。通らない人は声の通る人の特徴をつかむことで、通る声に近づけるかもしれません。

今回はそんな声が通る人・通らない人の特徴、改善やトレーニング方法について書いていきたいと思います。

声が通る人の特徴

声が通る人の特徴

  • 声に含まれる息の成分・息の量が多い
  • 共鳴が良く鳴る
  • 口の開きが大きい
  • 声の音域が高い

という4つがあります。

一つづつ解説していきたいと思います。

 

声に含まれる息の成分・息の量が多い

基本的によく通る声を持っている人は声に含まれている息・もしくは息の成分(倍音)が多いです。

ココがポイント

息が流れている量が多ければ多いほどに声の通りは良くなります。

なぜかというと息が流れている倍音(息の倍音=子音系の倍音=高音系の倍音)は人の耳に入りやすいのです。声の輪郭もしっかりとわかりやすい状態で入ってくる倍音成分が多いのです。

また、単純な声量も当然息の量に比例します。例えば、リコーダーを弱く吹くとき強く吹くときどちらが音が強く鳴るかなんて言わずもがなですよね。強い息が流れるから、強い音が鳴るのです。声も声帯という弁を通る以上は息の量で音の鳴りが変わるのです。

咳とか、くしゃみってすごくうるさいですよね。息の量がすごく出ているからなのですね。

 

ポイント

ちなみに声帯閉鎖(声帯の鳴り)と息のバランスについてですが、通る声に関しては息のバランスが強い方が「通る声」になります。正確に言うと「人の耳に通る声」ですね。

なので声帯閉鎖が弱い(というよりは不完全)ハスキーボイスの人は声がかなり通りますよね。特に「話す」ということに関して言えば、ハスキーボイスは通りまくります。あなたの周りのハスキーボイスの人も声よく通るでしょう?

また、話がうまい一流の芸人は大抵ハスキーボイスなことが多いですよね。よく通る=伝わる。から面白いということなのでしょうかね?わかりませんが、関係ないとは言い切れないでしょう。

ハスキーボイスについての考察|ハスキーボイスになる方法はある?

今回はハスキーボイスについて書いていきたいと思います。ハスキーボイスといえば、喉が枯れたようなスカスカした声だったりガサガサした声だったりした声のことですよね。ですが、声は人によって十人十色。 ハスキ ...

続きを見る

逆に声帯閉鎖が強い声質(鳴りが強い)というのは通らない声になることが多いです。特に会話においては。もちろん一概には言えないですし、音量的には鳴りが強いということはいいことです。ただ、音量が大きいのとよく通るということは少し違います。

声帯閉鎖が強いとそれによる倍音はもちろん鳴ります。鳴りますが、言葉の輪郭がボケやすいのです。(特に母音言語の日本語は特にボケやすいのです。もともと子音を強く発しないから)お坊さんのお経なんかがそうですね。何言ってるかわかりにくいでしょう?つまり音としての音量はあるが、それが通るかどうかは全くの別問題なのです。

もっと極端に言えばエッジボイスで話すのと、息だけで話す(ヒソヒソ話をする)のなら圧倒的にヒソヒソ話で話した方が聞き取りやすいのです。小学生くらいの頃誰かがヒソヒソ話しているのが妙に気になりませんでしたか?なんか微妙に聞こえるぞ、みたいな。

そうなんです。ヒソヒソ話って結構聞こえるんですよね。息が多いからよく通るのです。

もし本当に聞かれたくなかったらエッジボイスで話すべきなんですね。それだけ息の倍音は人の耳に届くのです。

息と声帯閉鎖の関係|声の個性を作る重要な要素

今回は「息と声帯閉鎖」の関係について書いていきたいと思います。この「息」と「声帯閉鎖」というのは声の重要な要素です。声質を作り出している大きな要素です。この二つが声の質=音色の種類を決めていると言って ...

続きを見る

 

共鳴が良く鳴る

声が通る人の特徴に共鳴がいい、つまりよく響くという特徴もあります。

ココがポイント

声は体のいろいろなところに響いています。特に鼻腔や軟口蓋・咽頭などの場所は声が直接響く場所ですね。

通る声の人はこの空間が広いです。トイレットペーパーの芯を口に当てて声を出すより、アルミホイルの芯を口に当てて声を出したほうが大きい音が出ますよね。(例えが変ですみません。)共鳴する空間が広い(この場合長い)からです。

声が通る人というのは生まれつきにせよ訓練にせよ、この共鳴腔が広いことでよく響く声=大きな音が鳴る=よく通る声になっているのです。

共鳴は大きく分けると2種類の方向に分けることができます。上方向(鼻腔・軟口蓋)下方向(咽頭や胸)への響きです。

どちらの共鳴も重要なのですが、上方向へ響かせる声の人の方が通る声の人は多いですね。これは上方向へ響かせる方が音として高い周波数の倍音をよく響かせることができるからでしょう。それだけ音の輪郭(発音)がしっかりとしやすいのだと感じます。

逆に下方向への響きが低い周波数の倍音を強くするので、音は響くけど輪郭がはっきりしにくいこともあるかもしれません。(もちろん響くに越したことはないのですが。)

英語圏の人は相対的に大きな声の人が多いですが、鼻腔共鳴の強さの影響は大きいと思います。

歌に必要な共鳴について|鼻腔・軟口蓋・咽頭

今回は共鳴について書いていきたいと思います。共鳴は歌を歌う上でとても重要な要素ですね。歌においてのみならず、話し声においても重要です。 人間は喋るだけである程度は共鳴しています。ただ自然な共鳴というの ...

続きを見る

 

口の開きが大きい

声が通らない人は口の開きが小さい人が多いです。小さくても通る声の人ももちろんいるでしょうが、口を大きく使っているのに通らない人はなかなかいないでしょう。

ココがポイント

これは大きく開くことによる共鳴の関係ももちろんあります。それもありますし、単純に声の出口は広いほうが前に声が飛ぶのです。例えば、アルミホイルの芯を口に当てて声を出すよりも、応援などに使うプラスチックメガホンで声を出したほうが大きな声が鳴りますよね。これは声が出口に向かって広ろがりを持って共鳴しているからです。

つまり「=」こういう形状より「<」こういう形状の方が前に向かって共鳴しながら音が飛ぶのです。

ということは口はアルミホイルの芯ではなくメガホンの役割を果たした方が、よく通る声になるのです。口を大きく開くことで、しっかり発音できるので声の子音が立ちやすいというのも大きな要因です。

口の開け方と声の関係性について

今回は口の開き方と声の関係性について書いていきたいともいます。口の開き方は歌声の響き方や表現や声色に大きく関わっています。同じ音程、同じ声でも口の開き方の具合で、音色は大きく変化します。 なぜなら、声 ...

続きを見る

 

また口の開け方とは別に発音面でもはっきりと発音することは重要です。特に子音をくっきり作ることがよく通る声には重要です。特にカ行・タ行・サ行は重要です。

よく通る声におけるカ行・サ行・タ行の重要性|子音を強調させよう

今回は「カ行・サ行・タ行の重要性」について書いていきたいと思います。 もちろん日本語はこれら以外にも子音はたくさんあるのですが、特にこの「カ行・サ行・タ行」が重要です。特に発音という面に関しては特に重 ...

続きを見る

 

声の音域が高い

これは声が低い人にとっては悲しい現実ですね。もちろんこれだけが通る・通らないを決めているわけではないので、声が低くてもすごく通る声の人はたくさんいます

しかし、その他の条件(例えば、共鳴や声質や息の量)が全く同じなら声が高い方が通るのです。普段聴いている音楽でもベースの音よりギターやピアノの音の方が聞き取りやすいでしょう?

音が高い方が音の輪郭もくっきりして、耳に入りやすいのです。

 

声が通らない人の特徴

声が通らない人の特徴はつまり、上記で書いた通る人の逆ですね。

声が通らない人の特徴

  • 声に含まれる息の成分・息の量が少ない
  • 共鳴が弱い
  • 口の開きが小さい
  • 声の音域が低い

これを理解することで、解決に糸口が見つかるかもしれません。

ちなみに、声が通る人の特徴は歌がうまい人の特徴に通じていることが多いです。

 

オススメの練習方法

それぞれに関する練習方法を各リンク先で詳しく解説しているので参考にしてみてください。

『声に含まれる息が多い』→ドッグブレス      「ヒ」トレーニング 「スー」「ズー」トレーニング 

『共鳴が良く鳴る』→咽頭共鳴トレーニング 鼻腔共鳴・軟口蓋トレーニング

『口の開きが大きい・はっきりとした発音』→表情筋トレーニング 滑舌トレーニング

 

『ボイトレに役立つグッズ』はこちら

ボイトレグッズ紹介ページ

※当サイトのページです

オススメ記事

1

今回はボイストレーニングの効果を高めるグッズや声を鍛えるのに欠かせないグッズについて書いていきたいと思います。グッズがなくてもボイストレーニングはできるのですが、あれば便利です。 グッズを使うメリット ...

2

今回はボイストレーニングにオススメの本について書いていきたいと思います。ボイストレーニングというものは、なかなか独学でやっていくというのは難しいですよね。「何からやればいいのか、何が正しいのか、何が一 ...

3

今回は少し変わった視点からボイストレーニング・歌や声の成長の方法を書いていきたいと思います。変わったと言うより、少しずるい方法ですが。効果は抜群です。ボイストレーニングは独学でする人も多いでしょうが、 ...

4

今回はボイストレーニング教室の選び方について書いていきたいと思います。ボイトレ教室って興味が湧きますよね?ボイストレーニング教室に通ってみたいと思ったことがある人も少なくはないはずです。歌も人から習う ...

5

今回はミックスボイス(ミドルボイス)について書いていきたいと思います。『ミックスボイス』というものについて疑問を持っている人は多いと思います。そもそもなんなの?何がミックスボイスなの?自分の声はどうな ...

-ボイストレーニング, 声や歌について

Copyright© 【ミュートレグ】 , 2019 All Rights Reserved.