声や歌について

喉締め発声の原因についての考察

投稿日:2018年7月28日 更新日:

今回は歌うときに『喉が締まる理由』について詳しく書いていきたいと思います。

歌において喉が締まる状態になってしまう人は多いのではないでしょうか?特に高音発声は喉が締まるという方も多いと思います。

それで『喉を締めるな』というワードはほとんどのボイストレーナーが言うセリフですし、多くの本にもそう書いていますね。

喉を締めるな締めるなとは言いますが、言葉を鵜呑みにするだけでなくなぜ喉が締まるのかを考えることで、歌の成長に繋げられるかもしれません。今回はそんな喉が締まる理由について書いていきたいと思います。

歌うときに喉が締まる原因

「歌うときに喉が締まる」という悩みを抱えている人もいると思います。

この喉が締まる原因は大きく分けると2つです。

喉が締まる原因

声量』が原因

高音』が原因

この2つです。

まぁ厳密にはどちらも現状自分が持っている能力(声帯コントロール)の許容範囲を超えた『声量』や『高音』ということです。

どちらにしても『声帯コントロール』が解決の鍵を握っています。

『声量』が原因で喉が締まる

これは主に自分の許容範囲を超えた声量を出そうとすると起こります。

声量を出そうとするということはつまり息を多く強く吐こうとするはずです。人間は本能的にそういう風になっていると思います。大声を出そうとすると多くの息を使うのです。

声帯というのは息という風によって細かくなびくなのです。この弁が絶妙に閉じているからその細かい振動により音が鳴るのです。

もし息が強すぎるとどうなるか?

思いっきり声を出すと、声は大抵割れて叫び声・シャウトのようになってしまうはずです。これはその弁が息の圧力に耐えられずに、綺麗に振動させられなくなるために起こることです。声帯を綺麗に閉じた状態を維持できないのですね。

これは思い切り声を出した場合ですが、そこまで叫ばない場合でも同じようなことが起こりかけるのです。この起こりかけるというのが原因を解明する大きな鍵です。

自分の許容範囲を超えた声量(声帯が支えきれない息の量)になった場合、それでも声帯をしっかりと閉じていよう(綺麗な声を出そう)とします。

この時、声帯をコントロールする力は目一杯使っているので、もう声帯だけで息を支えられる余力はありません。結果的に喉全体を使って締めようと(声帯が息を支えられるように)するのです。

喉を締めて声帯のサポートをしているので、割れた音色にはならないですが、それが起こるのを防ぐために喉が全体的に締まっている状態です。これが声量が原因で喉が締まる理由です。

実はもう一つ

この息の強さで声が割れる際に本当なら『仮声帯』という部分の動きについても考えなければいけません。

この仮声帯は声帯が割れるの防ぐために勝手に閉鎖してくれます。これにより「がなり発声」が生まれます。

ただ話が複雑になってくるので、ここでは触れません。興味のある方はどうぞ。

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声量を大きく出そうとする→息の量を多く吐く→声帯が息を支えられない→喉全体を使って声帯を支えようとする=喉が締まる

『高音』が原因で喉が締まる

これも一つは先ほどの『声量』と同様に息の量が原因です。高音を出すためにも息の量が多く必要です。

これも本能的に息を多く吐こうとするはずです。

息を多く吐こうとするので当然先ほど同様声帯が息の圧力に耐えられなくなります。その結果、声帯が割れないように支えようとして喉が締まるのです。

高音を出そうとする→息の量を多く吐く→声帯が息を支えられない→喉全体を使って声帯を支えようとする=喉が締まる

もう一つは『声帯コントロール能力』が欠けているのが原因ですね。

高音を出すためには声帯を閉鎖しなければいけません。閉鎖とは言っても厳密には『声帯自体が閉まる力』と『声帯が伸びる力』の二つが働いています。つまり『声帯閉鎖』『声帯伸展』です。

 

声帯のみをしっかりとコントロールできればいいのですが、声帯コントロールが不足している人は声帯の力だけでは高いピッチを鳴らせないので、喉全体を使って声帯を締める力を助けてあげようとします。

人によるので一概には言えませんが、主に「声帯伸展」声帯を引き延ばす方の能力(輪状甲状筋)が欠如していることが多いはずです。その結果早い段階から声帯閉鎖の力に頼ることになります。さらに声帯閉鎖の力も上手くコントロールできず喉の外側に頼ることになります。

要は声帯だけを上手くコントロールできないので、声帯を締めるために喉が(余計なことに)締まってくれるのですね。

高音を出そうとする→声帯をコントロールできない→喉全体(声帯の周り)を使って声帯をコントロールしようとする=喉が締まる

改善方法は?

喉が締まる原因

声量が原因

高音が原因

この二つの原因を考えると結局声帯コントロール能力の不足というところにたどり着きます。つまり声帯のコントロール能力を向上させることが改善方法となります。

では声帯コントロールを鍛えるにはどうすればいいのかというと歌の練習・ボイストレーニングなどになるわけですね。

ここで一発ドカンと改善できる方法があればいいのですが、、、、、。やはり声帯コントロールは今日練習して明日どうこうなるようなものではないです。特効薬みたいなものもなかなかありません。

例えるなら体を柔らかくしていくようなものです。90度しか開脚できない人がいきなり180度の開脚は無理です。

地道なコツコツとしたトレーニングが必要です。

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