歌声解説 女性シンガー

MISIAの歌声や歌い方についての分析

投稿日:2017年11月21日 更新日:

MISIAさんと言えば、高い歌唱力を武器に日本の音楽界の第一線で活躍されているトップミュージシャンですね。

その歌声は一級品で歌唱のお手本とも言えるくらいの上手さを誇っています。

音域の広さやその声量の凄さから憧れる人も多いと思います。多くの人を魅了している歌声ですね。

 

今回はそんなMISIAさんの歌声について書いていきたいと思います。

どういう声質・声の出し方か

話し声・地声の音域はやや高めの音域で、綺麗に息が流れる声質

音域

地声や話し声の音域はやや高めの音域です。

音域的にやや高めの音域帯の声帯を持っているように感じます。

 

声質

声質は息が綺麗に流れる声質で、声帯もバランス良く鳴る綺麗な声質です。

 

その歌声の印象とは裏腹に少し細さを感じる声ですね。

歌声が太さと深みのある発声なのでそう感じるのかもしれないですが。

喉の空間は話しているときは小さいので浅めで明るくやや細めの話し声なのですね。

 

歌声はオールラウンドに美しくパワフルな発声

地声

低中音域は地声

息の成分が多く綺麗に息が流れる発声を使うことが多いです。

 

軟口蓋や鼻腔など上方向への響きを綺麗に響かせつつ深い響きを作り出します。

咽頭共鳴(下方向への響き)を保ちながら歌うことに長けていますね。喉の空間をしっかりと作ることで深く綺麗な発声を作り出しています。

 

この共鳴の作り方は「縦方向」の意識ですね。

上にも下にも広がりある共鳴を作り出しているのがMISIAさんの歌声の特徴です。

 

地声

 

ミドルレンジ

中高音域(≒ミックスボイス

ベルティング系の強い発声とも言えるかもしれません。

 

声帯はしっかりと鳴らしてかつ喉はしっかりと開いているような発声です。

 

共鳴を上下に最大限使ってパワフルな音色を生み出しています。

非常に伸びやかにしっかりと鳴る中高音発声で、地声域とは明らかに音色が違いますね。

 

声帯に強い息の圧力をかけることで生み出す完成されたベルティングボイスです。

このベルティング系の発声が圧倒的なロングトーンも可能にするのですね。

 

中高音域

 

ファルセット

高音域はファルセット

地声と同様に息が綺麗に流れる成分を持つファルセット(裏声)です。

 

高音を綺麗に聴かせる場面や、綺麗に抜くときに使っています。

声区の切り替えも非常に上手く、自由自在にファルセットを使いこなしています。

 

ファルセット

 

ホイッスルボイス

さらに高音はホイッスルボイス的な高音を使うときがあります。ファルセットの延長線上の発声。

聴ける曲は数曲ですが、かなりの超高音です。

 

おそらく喉に負担がかかるため頻繁に使用する声ではないですが、日本でホイッスルボイスと言うとMISIAさんの名前が挙がるのではないでしょうか。

 

歌い方

共鳴や音色

MISIAさんは縦方向へ広げるニュアンスが強いです。

  1. 上方向(鼻腔や軟口蓋)
  2. 下方向(咽頭共鳴)

の二つを保つようにしたり織り交ぜるようにして上下に響きをつけることで

  1. 美しい明るい音色の響き(上方向)
  2. 深いパワフルな音色(下方向)

の音色を生み出しています。

 

MISIAさんはこの縦方向の共鳴のコントロールが非常に綺麗ですね。

 

ビブラート

ビブラートは完全にコントロールされており、まっすぐ歌うところ・かけるところが綺麗に使い分けられています。

 

フレージング・歌い回し・歌唱力

最大の特徴はやはり声区や音域を自由自在に操る圧倒的な歌唱力でしょう。

  1. 低音域・中音域・高音域
  2. 息系の静かな声質・鳴り系のパワフルな声質
  3. 地声域からファルセットまで

あらゆる要素を多角的に捉えた圧倒的オールラウンド性がMISIAさんの魅力ですね。

 

静かなフレーズから壮大なフレーズまでダイナミクスのある表現力を持っています。

そしてそれを可能にする3声区の圧倒的なコントロール力。

 

当然、ピッチ感やリズム感も素晴らしい。

 

どういう練習をすればMISIAさんのように歌えるか

MISIAさんのように歌うには多くの音楽的要素が必要です。

そのぶん、多くの練習や訓練が必要となります。

しかし、要点やポイントを絞ることで近づく近道になります。

 

MISIAさんのように歌うポイントは

ポイント

息が綺麗に流れる低音域を鍛える

強い鳴りの高音域を身につける

綺麗なファルセットを身につける

 

この3つが重要ですね。

では練習方法を書いていきたいと思います。

 

息が綺麗に流れる低音域を鍛える

まずはMISIAさんの歌声の中でもよく使用される、息が綺麗に流れるような発声を鍛えましょう。

特に低中音音域帯で使われるような発声です。

 

息のトレーニング

息の流れを身につけるには

  1. ドッグブレス

がオススメです。

 

息のトレーニングは日常の声も良くするのでやって損なしのトレーニングです。

まずはため息の上に声を乗せたまま歌ってみるなどの練習がいいかもしれません。

『ドッグブレス』で横隔膜の柔軟性を鍛えて息と声を連動させる

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強い鳴りの高音域を身につける

MISIAさんは中高音域を伸びやかに、パワフルに鳴らしています。

 

あそこまでコントロールするには

  • 圧倒的な声帯の柔軟性

が必要にあるでしょうが、まぁとにかく練習するしかないですね。

 

高音トレーニング

高音を開発していく上でおすすめなトレーニングは

  • 「ブッ」トレーニング
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  • リップロール
【リップロール】のやり方・効果・練習方法・理屈について

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「ブッ」トレーニングは地声系の発声の高音開発、リップロールは脱力を促しながらスムーズにミドル域に入れるような練習になります。

 

これらのトレーニング高音に慣れてきたら、

  • グッグトレーニング

などで強く太く鳴らすようなトレーニングもおすすめです。

【グッグトレーニング】のやり方・効果・練習方法について

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綺麗なファルセットを身につける

MISIAさんは強い高音域だけでなく、ファルセットも綺麗に使いこなします。

なので、ファルセットのトレーニングも重要ですね。

 

ファルセットのトレーニング

ファルセットは普段地声よりは使わない分、たくさん使えば使うほどに鍛えられるのですが、大前提『正しいファルセット』である必要があります。

正しい裏声を出せるようになったら、

  • 地声と裏声の交互発声

で鍛えていきましょう。

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